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猫の日

20年近く生きた実家の猫、
さくら。
地名に「桜」のつく街からやってきた。
母猫譲りの素晴らしい毛並みを持ちながら自分ではほとんど毛繕いせず!いつもムスメ猫が代わりに献身的に舐めてあげていた。

お風呂に入れた後でさえびしょびしょのままツンとすまして座っているのが可笑しかった。

この写真はさくらが7、8才の頃かな。まだガラケーもない時代の白黒の「写ルンです」で撮ったもの?
カメラのフィルムが余ると早く現像に出すために猫の写真を撮って使い切っていたけれど(←ここ、ある年齢以下には全く通じないのかも!)今ならスマホの写真は猫だらけで猫専用のInstagramのアカウントも作っていたに違いない。

結婚後、子ども連れで実家に帰ると、いくらかおばあちゃん猫になったさくらは、追いかけ回す子どもに辟易した様子を見せながらも「ったく、しょうがないわねぇ…」と渋々ちょっとだけ抱っこさせてあげる懐の深さも見せたりして。
子守りの心得もある、あっぱれな猫だった。

そのせいか、誰に言われたわけでもないのに子どもは「さくらさん!さくらさん!」と敬意を込めて呼んでいて、今でも「飼うなら大人の猫が良いなぁ」なんて言っている。