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合唱祭にむけて

 

おととしから延期、再延期、再々延期、ずっと開催できなかった町田市の合唱祭、ついに今月末に行われます。ステージでは不織布マスク必須、更衣室で人が集まるのを避けるため着替えもなし…にはなりましたがステージで歌える喜びは何にも代えがたく。

 

私の伴奏しているコール・エコーさん、ご多分に漏れずこの2年半、感染者が増えるたびに練習中断にみまわれました。ワクチンも行き届いてさすがに今年度はもう練習が止まることはないだろう、と思ったのにまさかの夏の感染拡大。コーラスはリスクの高い活動なので慎重になりすぎるくらいでちょうどよいのですが、一方でお一人暮らしの方、ご家庭では歌うのを遠慮していらして練習で思い切り歌えるのを楽しみにしている方、何よりいつものメンバーに会いたい、という気持ちも理解できるのです。ジレンマを抱えながらGO! STOP!の繰り返しが今も続いています。

 

幸いなことにどなたも感染することもなくお元気。猛暑が去り気候が良くなり感染者も落ち着いてきた9月以降は途切れることなく練習をかさね、暗譜もばっちり順調に仕上がって本番が楽しみになってきました。

ここだけの話、私は音符は覚えられても歌詞が入ってこない人間なので、毎回きちんと暗譜なさる皆さんを心から尊敬いたします。

 

合唱団にはそれぞれのカラーがあって、同じ指揮者が指導していても不思議と違った印象を受けるものです。

コール・エコーさんは柔らかく温かい声の持ち主が多く抒情的な歌がとてもお得意、指導者の求める細かい要求にも自然に応えられるセンスの良さを持っています。

 

何よりお人柄のすばらしさとチームワークの良さはうらやましいほどです。自分が年を重ねていった先にこのような素敵な交友関係があるかしら?大人になってから出会って、あのように大切に思いあえる友がいたらどんなに素敵かと思います。一緒に音楽をしていて、音楽の楽しさを思い出させてくれた大切な方々です。

 

今回の演奏曲「会えてよかったね」はまさに私の気持ちであり、団員さん同士の気持ちであり、団のテーマ曲のよう。2020年から何度も歌いついでやっとお披露目できます。

そしてもう一曲、坂本九さんが亡くなる直前にレコーディングしていたという幻の名曲「心の瞳」も。

年齢を重ねていらした皆様だからこそ、その詞に説得力があるのですよね。

 

気温差の激しい10月ですが、体調を崩すことなくみんなで本番の日を迎えられますように。

 

仲町台ピアノ教室 ピアノルーム仲町台