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ベーゼンドルファー東京でマスタークラス

 

今日は3年ぶりの合唱祭、これ以上ない秋晴れの下、団員の皆さんの明るい歌声をホールに響かせることができました。歌い終えた高揚感と満足感、5月から産休育休の指揮者のK先生に変わって指導くださったN先生との初めてで最後のステージ。本当にお世話になりました。

数日前の最後の練習ではみんな感極まって涙ぐんでしまうほど団員との信頼関係を築いてくださいました。心から感謝!

そして産休中のK先生も4か月の赤ちゃんを連れて遠路はるばる会場にお越しくださいました。

シッターさんも手配して、会場で私たちの演奏を聴いてくださって、演奏後のうれしい再会の時間。

 

私も事故ることなく安全に弾き終えて安堵…アンサンブル楽しいけれど変な音だして皆をびっくりさせちゃいけない、とひそかに必死…

ステージリハーサルのできない合唱祭は心配が多いのですが、今日も指揮者が見えるようにとピアノの譜面台を寝かせたら、楽譜にステージライトが直接当たって反射で楽譜が見えない!!「落ち着け落ち着け!覚えてるはずでしょ!」と、何とか平静を装っていました。

ライトの角度とか、まれに空調で楽譜がひらひらしちゃうとか、ステージで冷や汗かくこと数知れず。

 

いつもならこれで本日のお仕事は終わりなのですが!

 

今日はその後もう一つ大イベントが。

 

ベーゼンドルファー・アーティストでウィーン国立音楽大学でも教えていらっしゃるジュゼッペ・マリオッティ先生のマスタークラスを受講してきたのです。

 

場所は中野坂上のベーゼンドルファー東京。

初めて伺ったベーゼンドルファーのショールームにはうっとりするほど麗しいベーゼンドルファーのピアノたちが並んでいます。

今でも一台一台手作りされ、生産台数が少ないベーゼンドルファー、試弾するとそれぞれに違った響き、ぬくもりや息遣いを感じます。倍音の広がりがいつも聴いているピアノと違うようにも感じられるのは調律のせいなのか、楽器のせいなのか。

 

肝心のレッスンはと言うと、やはり受けてよかった!

 

楽譜の行間の読み方がクリアになって、違う作品のように生き生きと語りかけてきた!って自分で言うなって話ですが。

10年近く毎夏レッスンを受けていたハンガリーのラントシュ先生の教えに通じるところもあり、また御木本先生の奏法の指導にも通じるところもあり、こうした勉強を続けてきたことが少しでも実り始めているのか、マリオッティ先生には19年日本人にレッスンしてきたけれど一番良い演奏!とありえないお褒めの言葉を頂き、びっくりしています。

…そうだとしたら逆に先生の19年間が相当お気の毒ではありますが。

とても紳士的で日本語も堪能なマリオッティ先生、その音楽もお人柄も素晴らしくファンになってしまいました。

 

マリオッティ先生、明日はヤマハ銀座コンサートサロンに場所を移して「ウィーン古典派音楽 演奏のヒント」と題してモーツァルトの作品のレクチャーコンサートをなさいます。

 

3年ぶりの合唱祭と3年ぶりのマスタークラス、スタインウェイとベーゼンドルファーのフルコンどちらも弾いた貴重な一日、いろいろなことが一度に起こって身体はへとへと、頭はアドレナリン大放出で寝られそうにない…。

 




今日知った事:Jonathanのドリンクバーにはカフェインレスコーヒー(アイスコーヒーも)☕️あります